脂肪注入とは、自分の脂肪を注入することで、顔のくぼみや溝を目立たなくしたり、額(おでこ)や唇のボリュームアップ、胸やお尻のボリュームアップを行う施術です。

脂肪注入とは、自分の脂肪を注入することで、顔のくぼみや溝を目立たなくしたり、額(おでこ)や唇のボリュームアップ、胸やお尻のボリュームアップを行う施術です。

脂肪注入という言葉を耳にした事がない方、脂肪注入という言葉を聞いた事はあるが脂肪注入とはどのような施術なのかを知らない方もまだまだ多いのではないかと思います。

手軽なヒアルロン酸注入。しかし吸収されいずれは元の状態に…

注入治療には、ヒアルロン酸に代表されるフィラー注入と脂肪注入の2つがあります。

十数年前よりヒアルロン酸をシワ治療だけでなく顔のくぼみの矯正や顔・胸のボリュームアップに用いるようになってきました。

ヒアルロン酸注入は極細の針を用い腫れも目立たないため、その手軽さから現在、沢山の方が施術を希望される人気施術の一つになっております。

しかしヒアルロン酸は徐々に吸収され1年から1年半でなくなってしまいます。

その欠点を補うべく非吸収性の人工注入剤も出てきたりしましたが、吸収されないという事は体に取っては異物にあたり、健康被害も散見されたので最近ではあまり使われる事がなくなって来ている現状かと思います。

当院でも非吸収性の人工注入剤は使用しておりません。

半永久的なボリュームを作るには脂肪注入

そこで吸収されて無くならず、かつ異物を用いないものとして脂肪注入が脚光を浴びるようになって来ました。

脂肪注入と言っても加工された脂肪注入剤があるわけではなく自分のフレッシュな脂肪を用います。

自分の脂肪を細い管で吸引採取しないといけない多少の手間を要しますが、異物ではない自分の脂肪なので安心感があります。

以前は脂肪注入しても注入脂肪全部が脂肪として残るわけではなく20%程が残る(生着する)だけでした。

しかし、脂肪の精製技術、注入技術の進歩により今は注入脂肪の60%〜80%が残る(生着する)ようになってきました。

また非吸収性の注入剤は注入してもそのままのボリュームをずっと維持します。

それに対し脂肪注入の脂肪は自分の脂肪なので自分と同じ年齢の脂肪細胞です。

人は年を重ねていくと皮膚も薄くなり悲しいですが全てが老化していきます。

つまり、非吸収の人工注入剤は年を取らず名前の通り吸収されないので将来的に不自然なボリュームを呈する可能があります。

それに比べ脂肪注入の脂肪は自分と共に年を重ねていくので、年を重ねていっても全体的に自然なボリュームの経過を辿ると考えられます。

脂肪はよく「太っている原因」として悪者扱いされる事が多いですが、役に立ってくれる事もあるのが脂肪注入です。

脂肪注入は、今まで、顔のくぼみや溝にヒアルロン酸注入しており、もう一つステップアップした治療をお考えの方、 異物を用いない半永久的な注入をお考えの方に非常に適している方法と考えます。

脂肪注入は顔、体のあらゆる部位のボリュームアップが可能

脂肪注入では、前述した様に自分の脂肪を用いて顔のくぼみや溝を目立たなくしたり、額(おでこ)や唇のボリュームアップ、胸やお尻のボリュームアップを行う事ができます。

脂肪注入は名前の通り、脂肪を注射器で注入する手術で切ったり縫ったりの手術ではありません。

脂肪注入の概要を簡単に説明致します

脂肪注入するためには、まず脂肪を採取しなければなりません。もちろん他人のものではなくご自分の脂肪を用います。

脂肪吸引用カニューレ(脂肪注入する脂肪を採取する専用の管)と注射器もしくは脂肪吸引機を用いて二の腕やお腹、太ももなど皮下脂肪がある部位から脂肪を吸引します。

昔は吸収した脂肪をそのまま脂肪注入していたのですが、今はコンデンスリッチファット(CRF)脂肪注入という方法を好んで行っております。

脂肪吸引した脂肪をウェイトフィルターを用いた遠心分離器にかけ、新鮮で健全な濃縮脂肪だけを抽出します。

遠心分離機

これを、コンデンスリッチファット(CRF)と呼んでいます。コンデンスリッチファット(CRF)を用いた脂肪注入では、通常の吸引した脂肪をそのまま注入する脂肪注入と比べ生着率(注入脂肪が体の中に定着する割合)が非常に良いのが特徴です。

コンデンスリッチファクト

コンデンスリッチファット(CRF)の脂肪注入は針と注射器を使って行います。

切ったり縫ったりせず傷あとは残りません。

手術時間は、脂肪吸引する範囲、脂肪注入する範囲や量にもよりますが、顔のくぼみや額(おでこ)、唇のボリュームアップの場合30分から1時間。

豊胸やお尻、陰部のボリュームアップの場合で2時間から3時間が目安です。

色々な脂肪注入部位

脂肪注入の可能な部位としては、以下のようなものがあります。

額(おでこ)

額(おでこ)に丸みがでることで、顔全体の立体感が増して見え、可愛らしさもアップします。

こめかみ

こめかみのくぼみは意外と皆さん着目されておりませんが、こめかみがくぼんでくると、顔が骨張ってゴツゴツした感じに見え老けて見えます。脂肪注入して喜ばれる部位ランキングでは上位に入る印象です。

ヒアルロン酸注入でこめかみのくぼみをしっかりと治そうと思うといくらかかる事でしょうか。。。

上まぶた

上まぶたが窪んでくると老けて見えたり、二重の真ん中だけが幅広く見え目尻側のたるんだ二重に見えやすくなります。

下まぶた

下まぶたにくぼみ(クマ)が生じてくると老けて見えたり、疲れて見えたりします。下まぶたのくぼみ(クマ)が目立つ方は、大体の場合、下まぶたの膨らみ(たるみ)も目立ってきていいます。

下まぶたの脱脂やたるみ取りの手術を併用してスッキリされる方も多いです。

涙袋

プリッとした涙袋は目元に立体感を強調させ目元の可愛らしさをアップさせます。

涙袋形成はヒアルロン酸注入でされている方が多いですが、「残る材質で涙袋を作りたい」「ヒアルロン酸で作った透明感のある涙袋がイヤだ」という一つステップアップした方法を希望される方に適しています。

法令線(ほうれい線)・ゴルゴライン

中顔面のたるみを目立たせているのがこの法令線とゴルゴラインと言われる部分です。
法令線やゴルゴラインを浅くすることで頬前方が斜めの割れているように見えるイメージを改善します。

頬の痩け

当院で脂肪注入を一番数多く行なっている部位です。頬が痩けてくると、「疲れて見えたり」「しんどそうに見えたり」「意地悪そうに見えたり」します。

頬の側面は範囲が広いので、ヒアルロン酸注入するとかなりの高額になる上、1年から1年半で吸収されてしまいます。

その点、脂肪注入は自分の脂肪を用いるので、注入量によって料金が変わる事はありません。

その上、頬は顔の中でも比較的生着率が良い部分で、それなりの金額はしますが、コストパフォーマンス良しです。

唇が薄いと貧相に見えると言われます。また口紅でオーバーリップしていると肌荒れの原因にもなります。

唇に注入する時の工夫として、唇内に入れて単に厚みを出すだけではなく、バーミリオンボーダー(唇の縁、輪郭)にも注入する事で唇の立体感を出すようにしています。

顎(アゴ)

顎(アゴ)の先に脂肪注入し少し尖らせるとフェイスラインがシャープになり綺麗に見えます。

シリコンプロテーゼの手術に比べるとシャープさは劣りますが、切ったり縫ったりせず吸収されないものでアゴ形成をしたいと思う方には良い方法です。

胸(豊胸)

豊胸において異物を使わず、永久的な胸のボリュームアップをしたい方にお勧めです。

従来の脂肪注入ではせいぜい大きくなるのが1cup位でしたが、コンデンスリッチファット(CRF)を用い脂肪注入することで2cup位迄ならサイズアップできるようになってきました。

胸を少し大きくしたい、授乳後やダイエット後に胸の上半分が痩せハリがなくなった等のお悩みで、異物は用いず触られても分からない柔らかい豊胸を希望する方には脂肪注入は良い選択肢ではないでしょうか。

お尻、陰部

ピップアップ、年齢とともに大陰唇や恥骨周囲の陰部の張りがなくなりお悩みの方に。


代表的な脂肪注入部位をあげましたが、それ以外でも、体表の血液が通っていている部位であれば大抵、脂肪注入が可能です。

今、顔のくぼみや溝にヒアルロン酸注入をしてエイジングケアしているけれども、一つステップアップした治療をご希望の方、 顔、胸、お尻、陰部に異物を用いない半永久的な方法でボリュームアップをご希望の方に、脂肪注入は非常に優れた方法の一つではないでしょうか。

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